お寺の思い出(2014年11-12月展示) [2014年店舗での展示]

2014年11-12月の、和菓子司 新宿栄光堂の展示「神無月・師走」から。

鶏足寺(益子町) 2014年2月
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(以下の文章は、この絵とは関係のない思い出話になります)

私は、お寺の絵をあまり描いていません、
というのは、、、、実家は隣がお寺だったのです。



実家の南向きの窓からは、いつも墓地と大きな本堂の裏側が見えていました。
そんなわけで、お寺に珍しさを感じず、仏教式の墓地に畏敬の念や恐怖を感じることがありません。
墓地に来る人や動物、個性的すぎるお供え物など、笑える思い出ばかりです。
「ゲゲゲの鬼太郎」の主題歌、まさにああいう世界を感じていました。
全く、慣れとは恐ろしいもの、いや、あの曲がこれだけ市民権を得ているということは、もしかしたらそれが本質なのか?!

しかし、そんな場所で時々納骨や読経が行なわれているのも見ました。
そのときには、子ども心にも、自分が御遺骨と隣り合わせの生活をしていることを感じ、微妙な気分にもなりました。
今でもお寺を見ると、山門や本堂などよりも、隣り合った家が気になってしまいます。
あの家の人たちは何を見て、感じているだろうか、と。



そんなお寺の隣を離れてから随分時間が経過して、今はもう、人生の半分以上をお墓の隣ではないところで過ごしてきたことになります。
最近、ようやく卒塔婆を見てぎょっとするようになりました。
墓場で運動会がしてみたかった…。
(実行していたヤンキーがいたなぁw)
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新宿栄光堂は通常通り営業していますが、絵の展示はしばらくお休みをいただいております。
(年始の営業日にご注意下さい)

和菓子司 新宿栄光堂(Web site)
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