途中下車の旅 その3(2013年4月-7月展示) [新島々えきなかギャラリー]

新島々えきなかギャラリー 第5期展示の最終回です。
アルピコ交通

当ブログではかなりおなじみになっている作品を紹介します。
自分へのメモとして、使い回し否定派の私が、どういう気持ちで使い回したのか書きます。

途中下車の旅として風景を並べたものの、一般的な人の反応は「そこにクルマで行けばいい」となります。
で、鉄道的な要素を加えるために「じゃ、これまでにウケた実績がある鉄道系の絵を入れてみようかな」という気持ちの流れになりました。

↓ミニエコー 2013年1月
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しつこいくらいいろいろなところで使っている絵です。
この電車らしい電車っぽさは他の追随をゆるさず、何かとこの絵に頼ってしまいます。

個人的に、電車がいちばん電車らしいのは折り返しのときだと思っています。
これは、辰野駅で折り返しを待つ松本行きの最終電車でした。
お客は私の他にひとり(鉄ちゃん)。
しかし、幕が「塩尻-辰野」から「松本」に変わると、彼は戦意喪失。
独占的にミニエコーさんから目線をもらった感じです。
お約束の意味不明。

↓長崎電軌 蛍茶屋電停 2012年9月
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こちらも終点で、折り返すところです。
折り返すまでの時間は非常に短く、車両もバラバラ。
そして停止位置が車両によって違い、とても難しかったです。
ここで毎週練習できたらすごいことになるな〜、合宿したい…。

↓真岡駅 2012年8月
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こちらも絵はがきランキングで上位に入ったおなじみの1枚。
機関車2両という重厚感が他の追随をゆるさず、つい頼ってしまいます。
数週間連続で、土曜日にこの場所で描いて、この後の動きを頭に入れた上での1枚。
個人的には、蒸機の定位置の線路が黒ずんでいるのがツボです。
車両の重量感と合わせるために、私にしては線路をかなり描きこんでいます。
そこが好き。

↓和歌山線 粉河-名手 2013年4月
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こちらは教科書のような構図。
でもやっぱり安定感があって安心して見ていられます。

↓三陸鉄道久慈駅 2006年8月
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これは、当時「あまちゃん」が大流行していたので入れてみました。

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「絵を受け入れてもらえるツボ」みたいなものは、ある程度確定しています。
なので、そういうツボの範囲にある作品を使い回すのは、合理的であり経済的であり、必要な技術であるともいえます。
展示ごとに、ほとんどのお客様は入れ替わっているわけだし。

でも私としては、人間はひとりひとり全く違うんだ、という方向で、ツボにとらわれずチャレンジしていきたいです。
チャレンジできなくなったときのために、今は幅のある制作をするしかないかな。
そして、人間のお客様は入れ替わっても「神様」は全部見ている(*^^*)

お付き合いありがとうございました。
第5期は以上です。

アルピコ交通様では、展示してくださる方を随時募集しております。
展示させていただき、ありがとうございます。

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