絵はがきランキング1位 [2013年1月「東京から○○へ」]

1位はこちらの、真岡鐵道真岡駅構内で描いた汽車の絵でした。

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時節柄、描いた場所を説明します(「時節柄」については文末に記述しました)。

これは、ホームの端の安全な場所から描きました。
ある日、下館から真岡まで乗車し、下車するときに駅員さん(交代の運転士さんかも)に「汽車が見える場所はありますか?」と尋ねたら、
「あっち」ということでホームの下館寄りの端を指差されまして、
「あっちまで行っていいですか?」と更に尋ねましたら「いいですよ」ということだったので。
(運賃は下車時に車内で支払い、または、フリーきっぷを使用しています。)


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「あっち」には誰もいなかったですが、もう一面のホームでは親子連れがのびのびと遊んでいて、
まあここはオッケーなんだろうと判断しました。
写真の人も来たけど、構図はイマイチで、すぐに帰ってしまいました。
でも、蒸気機関車とディーゼル機関車が発車の準備をする臨場感はハンパでなくて、絵を描くにはいいところでした。
が、両方とも途中で走っていってしまいました。

これは3回目くらいにこの場所に来たとき描いた絵で、毎回途中で車両が行ってしまうのが悔しくて、手前の線路に気合いが入っていい絵になりました。

鉄道周辺を描くときには、ギリギリの緊張感がまた楽しい部分でもあります。
もっと近くへ、もっと珍しい場所へ、限られた時間で、という好奇心と闘争心が、絵を魅力的にしていると思います。

裏返せば。
知らないうちにとか、わかっていても実行してしまう小さな嘘やルール違反の積み重ねが魅力になっている思うと、恐ろしいだけです。
描き続けられるように謙虚でありたいです。

2013年檜画廊の絵はがきランキングは以上です。
ありがとうございました!



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【「時節柄」とは】
2月中旬頃の「しなの鉄道沿線の桜の木が勝手に切られたニュース」に単を発し、一部SNS等で「撮り鉄」に対する批判や擁護が盛り上がっていることです。

これに関連して、件の桜とは全く無関係なのですが、某関係者が約5年前に「不適切な内容(理想的な画面作りのために被写体に手を加えることの一種)」を雑誌及びwebサイトで推奨したことが問題となりました。
(関係者及び関係メディアは謝罪文を載せたものの謝罪のポイントは不明瞭、該当記事は削除。)

「不適切な内容」の是非より、誰もまともなコメントを出していないことが、問題の本質だと感じています。
そして、鉄道に限らず、撮影マナーや描画マナーについて、プロがまず再考すべきだと思っています。
それとともに、クライアントさんには無理な要求を控えて欲しいです。
無理してモノや情報を売る時代は終わりにしなければいけないです。

この一連の動きは、私にとっては今世紀最大の関心事なのですが、世間一般にどの程度の関心事なのかは謎です(笑)。
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