ヴォーリズを訪ねて近江八幡へ(3) [建物と街並み]

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水辺をのんびりと10分ほど歩いて、近江兄弟社本社に来ました。
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1階はシンプルな資料館になっていて、創業者ヴォーリズと会社の歩みがパネルで展示されています。
街歩きの団体さんがいて、おそらく公的なボランティアガイドと思われる方が説明トークをしておりました。

ガイド「(軽く関西弁)なんで兄弟社という名前かというと、ヴォーリズさんはキリスト教で、聖書の中に『世界は一家、人類はみな兄弟』という言葉があるからです。」

ビミョーな引用ですが.........。
でも、公的な観光ガイド(人、看板等とも)は、いかなる宗教(経典、教典)にも触れない方向で行われる場合が多いので、このあっけらかんとした説明には驚きました。

近江兄弟社の向かいには広場があって、ヴォーリズの像がありました。
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これ、子どもの像とペアになっているのですが、全体をとらえようとするとこんな感じ。
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ばっちり看板が写りこんでしまいます。

背景の木の壁は、看板のお店の壁なので、やっていることに何ら問題はないのですが(泣)。
これが近江商人の現実ですかね。
観光資源の見栄えを下げて、お店にはよくても、町にとってはマイナスでしかないのに。

こちらが近江商人の解説です。

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「メンソレータム」は、アメリカの家庭常備薬で、キリスト教宣教のために日本で事業を始めたヴォーリズを支援する意味で、アメリカの本社から日本での製造・販売権を譲り受けたものだそうです。
しかし、近江兄弟社は、ヴォーリズの死後経営が傾き、「メンソレータム」の商号を手放しています。
製造技術を継承した商品が「メンターム」。
(だいぶ意訳してしまったので、間違いがあればご教授願います。)

資本主義が進んだ現代では、きれいごとでは商売はうまくいかないですよね。
だから、余計にヴォーリズがかっこよく見えるのかもしれません。

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