竜飛岬へ その2 [絵画・イラストレーション]

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三厩駅


その1からの続きです。

青函トンネル記念館の見学を終え、灯台→階段国道→竜飛漁港と歩く予定でしたが、
記念館周辺はなんだか広々としすぎて、灯台への道がわからない(笑)。
誰も歩いていないし、道標も何もなく、適当に歩いていたら工事現場に突き当たってしまいました。
多分、ここにバスで来て、漁港まで歩く人はほとんどいないんだろうな…。
ああ時間がもったえない…。

と、そこに漁港方面行きのバスが来たので、乗ってしまいました。
私の竜飛での優先順位は
青函トンネル記念館>>漁港>>>>>>>>>>>>>龍飛館(旧奥谷旅館)>>>>>>>>>>>>>>>階段国道。


運転士さん「どこまで行くの?←津軽弁」

sonic (漁港なんだけど回答としては漠然としすぎかなあ。漁港バス停で降りたい…。普通にバス停でブザーを押したいなあ。)

運転士さん「どこまで行くの?←津軽弁」

sonic「(何かポイント名を言えばいいかな)…龍飛館です。」

運転士さん「階段国道ね。」

sonic「?!?!?!(違う〜龍飛館最寄りのバス停で降りたいけど何てバス停名だっけ?郵便局前?)」

運転士さん「階段国道ね。」



sonic「………階段国道です。」

客に代わって行き先を決める運転士さん、どこかで読んだような話だ…。
無駄に柔軟性がある性格の私は、階段国道の入口(海側)で降ろしてもらいました。

せっかくなので、階段国道を上ったら意外に短かった…。

上りきると灯台。
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優先順位ランクに入っていなかった灯台だけど、目の前にすれば気合いが入ってしまいます。

そして下り。
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俯瞰しながら、よさげな漁港のポイントを探したけど、ちょっと歩かないと好みの風景に出会えないかも…
ナリユキで、まさかの階段国道往復制覇。

そして、漁港のロケハンは時間がかかると判断し、まず龍飛館へ。
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館内には、小説「津軽」の中で、酒宴が盛り上がり過ぎて、ろれつが回らなくなったエピソードの部屋がありました。

それよりも私の目を引いたのは、竜飛を題材にした絵の数々。
版画や、精密な複製画がほとんどでしたが、とても見応えがありました。

ああ見てる場合じゃない、描かなきゃ……
でも時間がない。
さっきのバスの運転手さんを説得する根気があれば……
それ以前に、この行程自体がもう、無理無理だったりもするし…………

仕方がないので、柔軟に頭を切り替えて観賞モードに(笑)。

他にも昔の写真などがあり、結局、時間をかけて堪能してしまいました。
先ほどの青函トンネル記念館の周りに社宅や野球場などがあった工事最盛期の写真、
往復歩いた階段国道の昔の姿、
そして蟹田の観潤山公園に文学碑ができる前の風景など、今行ってきたばかりの場所を違う観点で見られて、とても楽しめました。

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↑優先順位2位の竜飛漁港がこれだけ(泣)。
ああやり直しだ竜飛。

そしてバスで三厩駅へ。
ここでは約1時間の接続待ちがあります。
それで描いたのがこの記事最初の絵。
改めて、私の制作って「何を描きたいか」じゃなくて、「何を描く機会があったか」で展開しているんだな、と思いました。

まあいいか。
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蟹田駅でも30分くらい待ち合わせがあったので、人力バルブ。露出オーバーでした。
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青森に戻って来て、海を見ながら反省会。
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計画の綿密さとアバウトさが絶妙なバランスで成り立っていることが、自分の行程の持ち味であるけど………
とりあえず明日は寝坊厳禁。

つづく。
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