殉教とは...【「東京から○○へ」展示作品】 [2013年1月「東京から○○へ」]
殉教とは
骨になること
梅雨深し
西坂公園 日本二十六聖人殉教地(長崎市) 2012年6月
戦国時代末期にキリシタンが処刑された場所です。
思い出すと食欲がなくなるので、この絵はダイエットに最適かと思われます(笑)。
私だけだと思ったけど、会期中にこの場所を知る方が何人か見えて、同じような感想をおっしゃっていました。
日本人は無宗教だというけど、生死に関わることはどんな人の心にも訴えかけるものがあるのだと思います。
余談になりますが、こないだ行っていた和歌山の根来寺も、同時期、同じ理由で宗教弾圧が行われた場所です。
根来寺の方が桁違いに弾圧の規模も犠牲者が大きかったそうです。
弾圧された背景は全く違いますが、かつて天下統一のために思想弾圧があったという点では、この2つの地域は同じだと思うのです。
仏教業界も、さらっとそういうことに関する怒りをわかりやすく見せてもいいのではと思いました。
西洋文化はそういうのが上手です。
遺骨まで展示して殉教を表現しているカトリックはすごい。
そして、骨も拾わせない日本的弾圧は、恐ろしいだけです。