いわて銀河鉄道の旅 いわて沼宮内-子繋 [岩手]

2010年3月20日に乗車したいわて銀河鉄道の記録です。
(予約投稿です。)

いわて沼宮内から、列車は標高を上げて、峠越えに入ります。
何らかのスポーツに行く様子の小学生たちを乗せ、峠越えのスタートです。

駅を出ると、新幹線はすぐにトンネルに入って行きました。

両側の車窓には低い山々が続き、山までは田んぼか畑、それなりに家々があります。
線路はずっとゆるかやにカーブしていて、なだらかに標高を上げているようです。
そのうち、田畑は棚状になりました。
明らかに、平地が狭くなってきています。


御堂駅です。
ホームの古さと長さが、たまらなく本線ぽいです。
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標高が上がって、少し雪深くなってきました。
山には、まだらに雪が残っています。

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さて、次の駅は「奥中山高原」、その次は「子繋」
ここが、いわゆる「奥中山越え」。かつての難所です。
大きなカーブがある「お立ち台」(鉄道撮影の名所)を擁する区間でもあります。

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編成の後ろ寄りに乗っていた私ですが、せっかくだからかぶりついちゃおうかな、と思ったそのとき。
沼宮内から乗ってきたスポーツ小学生たちが、かぶりつきに向かって一斉に席を立ちました。

全然、電車が好きそうな子たちじゃなかったのに?!
この駅間が楽しいということを、経験上よく知っているのでしょう。

お姉さんは完全に出遅れましたので、席はそのままで、奥中山越えを楽しみます。
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電車は大きく、左へ。そして右へと、車体を傾けてカーブします。
(かぶりついている子どもたちに注目(泣))
将来、車の免許を取っても、少年たちがこの楽しさを忘れないことを願ってみたりします。
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忘れはしないだろうけど、電車に乗らなくなるんだろうなー(涙)。


短いトンネルをくぐると、雪がやや深くなり
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奥中山高原駅です。
さきほどの子どもたちが降りていきました。
ホームには深く雪が残っています。
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ここには「マロン」という駅長犬がいましたが、昨年お亡くなりになりました。
しかし、マロンの飼い主でもあった駅のかたが、とてもあたたかく、静かな人気を集めているそうです。

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すてきな駅舎。
とても下車してみたい駅です。


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針葉樹と落葉広葉樹の林。
先ほどまでは見なかった、幹が白っぽい木が増えて、とても高原ぽいです。
電車は、まばらに家々がある細い平地と、雪と林に覆われた丘の間をゆっくり進みます。
これまでもそうでしたが、沿線のほとんどの家がトタン屋根で、色は水色と朱色が多いです。
手県北部の農村は、私が知る限りではどこもこのような色どりです。
れが、地面や林などのアースカラーの中に、さし色として絶妙に存在しているのが、岩手のすごいところ。
冬は、自然の色味がモノトーンに近いので、特にこの屋根を美しいと思います。

見とれていたので写真はありません。
でも、写真や動画に撮るとつまらないかも。
動いている車窓の中で、なんとなく心に残る姿が美しいのです。



子繋駅です。

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短いトンネルをふたつ越えると、線路は大きくカーブして、下っていく感じになりました。
遠くの山々が重なり合うのが見えます。
トタン屋根の家々はひときわ目立ちます。
低くて小さな2階部分がある、養蚕の名残の屋根も見られました。

「奥中山越え」は、静かに終わります。

続く!!
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コメント 3

yogawa55はやぶさ

SL三重連(D51・C61・C60)が活躍した所ですね。
by yogawa55はやぶさ (2010-06-18 21:57) 

sonic

そうです!
SLの名所です。
いいカーブでした。
by sonic (2010-06-20 22:45) 

emu310

さかのぼって見せていただいてます。
楽しくて嬉しい文章と写真でした。
by emu310 (2010-06-22 06:09) 

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