リニア・鉄道館 超個人的鑑賞(6)三度目の出会い!国鉄バス [電車]

さて、モータリゼーションの話になったので、陳列順からはかなり離れますが2階の展示室にあったこちらを。
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これは見覚えのある方が多いと思います。
交通博物館、鉄道博物館を経て、今回こちらに収蔵された「国鉄バス第一号」です。
昭和5年、国鉄が、初めて乗り合い自動車の営業を開始しました。(省営バス)
当時、バスといえば輸入物だったそうですが、こちらは国産です。

岡崎-多治見間などの名古屋エリアを走っていたので、展示場所としてはここが今までのベストですね。
でも、博物館のテーマである「スピード」とは全く関係がないので、ポツンと独立していました。
展示方法としては、交通博物館のときがよかったです。
とはいえ、中京工業地帯では、自動車と鉄道が変に絡むと展示に収拾がつかないですね。

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まあそれはともかく。
正式な所蔵品として3つの博物館で同じものを見たというのは、my博物館史上初です。

省営バスは、現在の「愛知環状鉄道」とよく似たルートを走っていました。

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余談。
道路整備が比較的進んでいたこのエリアを、鉄道省は、鉄道よりも自動車が公共交通として適当だと判断し、最初のバス路線に決めたそうです。
しかし、この省営バスの参入で、並行路線を運営していた地元の中小バス会社は相次いで休業してしまいました。
なのに省営バスも減便してしまって、評判はイマイチだったとか。
で、結局、鉄道誘致運動が高まるという............国策の不合理さを感じるエピソードは
『乗り物の歴史』-近代豊田の交通-(豊田市郷土資料館)で読みました。
この本は豊田や中京圏の鉄道と自動車の歴史、両方に触れていて、すごくおもしろいです。
リニア・鉄道館のお供におすすめです!
(どこで手に入るかはわかりません。私は豊田市郷土資料館で買いました。)

おや?
バスの近くに見覚えのある椅子が。
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これってもしかして、前に中部天竜駅(佐久間レールパークがあった駅)の待合室にあった新幹線の椅子?!
最近行ってないからわからないけど、中部天竜は地味になっちゃったかな?
車両はなくても、あの電車区はあるといいなあ....。

2階からのスピードキング三兄弟の並び。
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そして明るい展示室の並び。
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